三人

「フリークス」で知られるトッド・ブラウニング監督と名優ロン・チャニーが

組んだ無声映画です。

見世物として日銭を稼いでいた腹話術師、小人、怪力男の三人と女スリが

変装してペットショップを開き、裕福な顧客の目星をつけて資産を盗み、

一攫千金を企むといった、クライム・サスペンスです。

各登場人物それぞれに性格がはっきりしており、例えば主人公である腹話術師

エコー(ロン・チャニー)は嫉妬深く神経質な小悪党で、他の仲間とたびたび

口論になるといった具合で、サスペンスものでありながらコメディ映画を観て

いる様でした。(ちなみにエコーは終始商売道具の人形は他人に触られたく

ないといった態度が微笑ましかった)

私は小人の邪悪さが特に異様で際立っていると思いました。

女スリのロージー扮するメイ・ブッシュはとても綺麗で、まるで銅版画の

メゾチント作品を見ているような、どこか儚げな印象を受けました。

シナリオも良かったし特殊メイクや着ぐるみなども出てかなり楽しめました。

後にトーキーでリメイク作が出たのも頷けます。

「人生にはほんの少しの笑いと涙がある」

冒頭と最後、朗らかに語るエコーのセリフが胸に響きます。

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この投稿のカテゴリー: 映画